リングサイズの測り方から抜けない指輪の抜き方、指のサイズの変化するわけなど、指輪の知恵情報庫です。

なぜサイズがぴったり合っているのに指輪の形によって着け心地に差が出るのでしょう。 20年間リングサイズを測った日々からの実態レポートと指輪サイズの謎。 はずせない結婚指輪。サイズが変化するわけ.

指輪のサイズの知りたい なぜ? コンテンツ

歪むプラチナと歪まないチタン

強い材質とはどういうもの?

mebius hammer

プラチナは歪んだ指輪を直す Q: もし歪んだら指輪を直せますか?

プラチナは歪みますがチタンは歪みません

もし指輪が変形したら直してもらえますか?というご質問をチタンの指輪のオーダーの際にお聞きになったお客様が居ました。

A: 2000年の開業以来、チタンリングが歪んだという報告は一軒もございません
プラチナの指輪ならゆがんでいる指輪を見ますが、チタン製は歪んだ例が一例もないのです。
金属の強さの表現にはいろいろあります、世界で最も硬い物質比べというのがあります。強度といっても装甲や銃弾の用途と工業的な用途で、刃物のように硬くても脆くて良いのか、欠けやすいものもあれば、擦られて摩耗に強くても砕けてよいのか、曲がっても良いから折れないのかどうか、丈夫、強い、へこまないけど折れ易いなど、一長一短で比較は単純ではありません。 屈強で頑丈な高層ビルは強風でビルがおだやかに竹や柳のごとく揺れるように出来ていますけれど、そのたわみがなければ折れてしまいます。コンクリートは圧縮強度ばかりでなく引張強度を高めるため、コンクリートの補強材に鉄筋とともに鋼繊維も使われています。
構造材料科学
割れない強さがあっても曲がるとか、引っ掻かれても傷にならないけれど押されたら凹むとか、用途によって頑丈さ、粘り強さなど強さの指標はさまざまあります。ダイヤモンドでさえ、へきかい性といって、一定方向に割れやすいという性質があります。天然の石の証です。 ダイヤがロシアで向こう3000年分見つかったというニュースを書いたりテレビで言ったりするインド人宝石商がいますが、実際には宝石としての価値とは別のパウダー状などの隕石の衝突でできたダイヤモンドです。宝飾としてのダイヤがあたかも希少でなくなったという印象操作をしたい意図による流布があります。*「ジュエリーコンシェルジュさんの資料
歪む、楕円に変形するのはプラチナやゴールドの地金のやわらかさに原因があります。
通常の日常生活でもプラチナは曲がってしまうものです。
そして高価な地金ほどたやすく曲がります。
お買い物のお荷物を持つ手で隣の指から圧がかかる、立ち上がるときにテーブルに手をつく。人との握手や運転のハンドルを握る、てすり、自転車のグリップ、テニスのラケット、余暇のゴルフなどありふれた動作で歪みます。
変形するということは、その指輪の持ち主の指のかたちに沿うということでもあります。

そして傷もその指輪とともに流れた時間経過のしるしです。指輪がそうした長い月日を全部記憶してくれている、そう考えてみると、傷もゆがみも愛おしく見えてくるのではないでしょうか。

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