リングサイズの測り方から抜けない指輪の抜き方、指のサイズの変化するわけなど、指輪の知恵情報庫です。

なぜサイズがぴったり合っているのに指輪の形によって着け心地に差が出るのでしょう。 20年間リングサイズを測った日々からの実態レポートと指輪サイズの謎。 はずせない結婚指輪。サイズが変化するわけ.

指輪のサイズの知りたい なぜ? コンテンツ

リングのサイズの基礎知識 

リング工場のイラスト

【指輪のサイズ】をサイズゲージよりも正確に自分で測る方法



当サイトでは,どうしたら最も快適な指輪サイズを測れるのかを日々探究しています。



  • 正確なリングサイズの測り方
--17年間 指輪のサイズを測り続けてきてわかったこと----

指のサイズというのは、指に金属製の輪っかがきちんと留まるサイズのことで、指周りの大きさのことではないんですね。ですから測り方にもこつが要ります。糸では指周りの大きさしか測れません。
そして、指のサイズというのは、外気温に連動して血管が収縮するため常に変化しています。むくみやすいとういう表現が用いられることが多いのですが,実は毛細血管による体温調節がもとで、指のサイズ変化が起こっています。


このサイトでは,どうずれば一番快適で適切な指輪サイズが測れるのか研究しています。

リングサイズは、一度きり、ジュエリー店で計測しただけでは、十分でなく、リラックスしながら何度も測ることで、自分の体調を知り、正確なサイズがわかってくるものです。指から金属の輪が落ちないで着けられる大きさを紙で測って知るためには、普通に測ったのでは誤差が生じます。リングサイズというのは指のサイズのことではありません。指周りのサイズと合致しないのです。単に指周りを計測しただけでは、指からはずしやすい、落ちやすいサイズになってしまうから。ある程度リングが指に留まらないとはめられないわけですから、きゅうきゅうにきつめに測る必要があります。紙で測る場合はくいこむくらいが目安。直径でたった0.3mmの誤差で1号も違ってくるわけですから、大変微妙なものです。

指輪のサイズのプロでなくとも、ここで紹介する方法を踏襲していただけると、初めて測って、正しいサイズを導きだすことが可能です。

指輪の直径というのはたった0.3mm刻みで1号大きくなりますから、今所有している指輪の直径を定規で測っても0.3mm単位の正確な計測は信頼できません。紙での指の円周の”測り方”が1mm違うとリングサイズは1号も変わってきてしまいます。例えばシャーペンの線1本ぶんの誤差で1号狂ってしまうことをになるので、太く印をつけるだけで2号ずれるとお考えください。測定が不正確で2号以上誤差が出るとしますと、シャンプーですっと抜け落ちる指輪となってしまうわけです。最高に着け心地良い指輪はサイズの正確さが決め手なのです。

指輪のサイズの測り方(by プロドットコム まつもとけいこ)より

  • 指輪のサイズを自分で測るならこれを用意

1 メモ用紙のような薄い紙(厚みがあると誤差が出ますのでなるべく薄く)

2 はさみ

3 定規

使用する紙はなるべくうすいものを使い、リング幅にカットします。

  • <サイズゲージで測るリングサイズより正確に測れる理由その1>

サイズゲージの幅と、実際に購入する幅(またはオーダーするリングの幅)が一致していないと不正確なサイズになるからです。ゲージを使っただけでは、規格サイズしか測れないので、10号ではきつい、11号ではゆるい人には、サイズゲージではちょうどいい指輪サイズがないことになります。その中間の着け心地を試すことができない以上、あとは推測になってしまうのです。たとえば,10号とか10番という言い方がありますが、1号刻みの数値は直径0.3mmごとに決められます。たった0.3ミリの違いで1番大きくなってしまうのですから、大変微妙なものなので、推測というのは誤差の原因。

  • <サイズゲージよりも正確で最適な指輪サイズの計り方>

(1)超きつめ、(2)ぴったりきつめの2通りの測定値により、最適なサイズを測る方法を考案し実践中です。

1 希望のリングと同じ位の幅の、テープ状に切ったぺらぺらの薄い紙を用意します。欲しい結婚指輪と同じ幅というのがミソ(正面は広く裏は細いような部分的に幅の異なるリングの場合はできれば似たように紙をカットするか、最も幅の広い部分を基準にしてください)。

*欲しい結婚指輪、オーダーするリングのデザインと同じ幅による測定が誤差を解消します。(長年この誤差に悩まされた結果の策です)

2 リングを着ける所にまずはぎゅうっときつめに巻いて、先のよく尖ったえんぴつや0.5mmのシャーペンで、しるしをつけます。(ペン先の太いサインペンと、にじむものは不正確になります)。それを広げて定規で計ります。これが(1)超きつめタイプ。うっ血して赤くなるくらいきゅーっと締め付けて測ってください。このきつさこそが、次に測る時の付箋的な役割となります。

*ただし、関節の方が太い方、特に男性はふしを測ってください。節を測るには、きつければきついほど正確ですので、締め付けてかまいません。


3 次に、指にきつめに巻いて測った数値も計測。これが(2)きつめになります。関節が太い場合はふしも測ります。きつくて食い込むリングができては困ると、ゆるめたりせず、正確に絞めて読んで記録します。

4 定規を当てて、例えば60mmと61mmの間に見えたら60.5mmというふうに0,5mm単位で記録します。この時点で誤差が入り込まないように。(2)がゆるめに測定されても誤差が拡がりますのであくまでもぴったり測ります。

  • <幅高な指輪がサイズに与える影響>
幅広のリング

特に測り方が難易度の高いのが幅の広めの指輪。この場合、ワンサイズ上にすればいいという考えは危険です。密着するリングは季節の変わり目に着け心地が如実に変わります。冬着けているリングは夏になるときつくて苦しいほどの圧迫となり、逆に夏着けていた指輪は冬ゆるみが大きく、手を振り下ろすと一緒に落ちることもあります。

そこで幅とサイズの関係を正確に知るには、同じ幅の紙テープを使ってはじめて正しい指輪サイズがわかるのです。

着け心地の好みはそれぞれですが、おすすめしたいのは、結婚指輪などの細身の指輪の場合はきつめサイズ。着けて1ヶ月くらいすると指の付け根がくびれてくるのです。購入時にちょうどよかったリングがあとでゆるくなることがあります。日頃から指輪を着け慣れない指に初めてリングを着けると最初は違和感があり、初めて着ける指にはつい「ゆるめ」で選びがちですが、あとでゆるくなることを計算して作るほうがいいでしょう。リング注文時に「毎日着けるか、毎日はずすか」の情報もサイズ決定の要素となってきます。

着け心地を気にしましょう。初めての方は着けはずし心地が優先されがちです。

  • 指輪サイズに影響するデザイン

指輪の幅が一定でないデザインの場合は、リングの形状と同じようにカットされたゲージで測ります。指に触れる内側の部分も内甲丸にする場合、平打ち状のゲージで測ったのとでは誤差が生じます。リング幅の広いデザインほどサイズに誤差が出る傾向が顕著です。

幅の狭い細身の指輪ほど、指のサイズに対する許容量が大きいと言えます。

  • 季節の気温とが与える指輪のサイズへの影響=皮膚の"乾燥と血管"

冬は体温を維持するために血管が縮み血液量が減ることで指のサイズがダウンします。
指は変温性です、血流により体温調節をしているためです。
資料:  血流による熱移動の仕組みと体温調節
夏は血液量も夏より増えると同時に、皮膚の水分量も豊富になり、指輪のサイズはアップします。

  • 指輪サイズを左右する指とふしのかたち

節のほかに、男女でも違います。指の筋肉または脂肪のつきかたで、抜き差しの感覚を左右しています。そもそも、指というのはまん丸ではないところに、真円の指輪をはめようとするわけですから、齟齬が生じるのが当たり前。リングが指の動きを阻害しないよう作るのが基本です。特に変わったデザインの場合はそれらを考慮できる業者さんを選びましょう.

  • 指輪サイズを左右するジュエリーの質感

素材の質感の違いにより、指の金属との張り付き方が違うのでゆるくもきつくもなります。銀のほうがべたべたしていますので、きつく感じられます。シルバーよりチタンの着け心地はさらっとすべすべした感触で、同じゆるさだったとしてもチタンリングだと抜けてしまう場合もあり、考慮に入れて制作できる職人に依頼するべきです。チタンリングを買おうとしているのに、市販の違う材質でできたサイズゲージを使うとサイズもくるってしまうわけです。通常の測定ゲージは、指にまとわりつく金属でできていて、シルバーともチタンとも違う感触。サイズに影響しますので、そこまで加味して作れる職人はあまりいないかもしれませんが、素材とサイズの専門家に託しましょう。

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  • リングをはめる位置に注意

リングを着ける指の場所は指の付け根になります。一番付け根の根の部分はだれもがたいてい細くなっていて、2~3mm幅のリングなら、その位置に定着します。その場合気をつけないといけないのは4mm幅、5mm幅のリングです。

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