リングサイズの測り方  男性と女性の測り方のこつの違い

女性は脂肪が多く1カ月後にゆるくなることを見込んでの測定が必要。男性は節の出っ張りを通過できるぎりぎりを。

特にエンゲージリングはゆるくなる

婚約指輪がゆるくなることをブライダルショップの販売側が知らないので、ぶかぶかの婚約指輪を着けている花嫁が8割。婚約指輪のダイヤが傾いているのを見るのはとても残念なことです。

指輪のサイズの知りたい なぜ? コンテンツ

女性の指と男性の指の違い

結婚指輪のサイズの難易度

独身女性は薬指を空けておくというひとが居ます。

結婚するまで薬指に指輪をはめたことがないひとが、自分の最適サイズを初めて知ろうとすることになります。

指輪を日常いろいろな指にはめて着け慣れているひとは、ひとつの指輪をいろいろな指に着け変えます。常に同じ指にちょうど良いということがないからです。

結婚指輪のサイズは唯一の指輪を常に左の薬指に着け続けるということがそもそも難しいのですから、指がやせたり=引き締まったり、太ったり=拡張したりということに対応できるサイズを選ぶ必要があります。

ファッションリングを頻繁に着けてきたひとは、今日は中指、今は右手、夏は左手にというように季節や体調によってリングのフィット感が変わり、しっくりくる指も変わるということを知っているのです。

夏は拡張し、冬は引き締まるということを熟知している方は、それを見越して指輪のサイズを決定できます。
日頃から自分の左手の薬指を空けてとっておこうとせず、どの程度変化が起こるかを知るためにも、左の薬指にも指輪をする文化が広まるといいなと思います。

指輪のサイズとは指周りのサイズではありません

リングサイズ=指輪の適合するサイズ

指輪のサイズを測ろうと、指まわりを測定しても、はたしてそれが金属の輪が指から抜け落ちないサイズを導き出せるとは限りません。多くの方が勘違いしています。
着け心地があくまで最優先です。物理的な指の外周を測ればそれで良いわけではありません。落ちるか締めつけられるか、気持ちよく指に吸いつくかなど、身に着ける皮膚と指輪の関係なのです。

●サイズゲージを試すときのポイント
きつい感じがする
ゆるいと思う
ちょうどしっくりくる
というような本人の気持ち、感覚がすべてです。
サイズのプロからどう見てもゆるいのに、それがちょうどいいと言う方もいます。
締めつけるくらいフィットしないと気持ち悪いひともいるからです。

すなおに糸で、または紙で指周りサイズを測定しても、ゆるい指輪ができてしまいます。糸の細さの指輪は存在しないのです。
金属が指に密着する感覚と、糸と紙とではまったく異なるからです。

紙が指にフィットしようとしても、空気が入ってしまって金属のように密着するのがむずかしいため、それを考慮して、きつきつにぎゅーっと締めて測る必要があります。
単に紙を巻きつけただけではだめですし、ましてや糸では5号ゆるい指輪サイズとなることもあり、注意が必要。

サイズ感とは

ひとによってサイズ感というものがあります

指を測った計算や測定値だけで物体を測るように求められるものではありません。指輪をするのは人の指、骨と皮膚と筋肉なのです。

例えば、指の太さがまったく同じサイズの人がふたり居ると、人によってそのサイズの感じ方がまちまちで、フィット感にも個人差が大きいことがわかりました。
ゆるみ具合もサイズも同じひとでも、それを窮屈と感じる人も居れば、ゆるいと感じるひともいるわけです。
チタンの指輪と指輪のサイズ感専門店での経験から見て、そのサイズがぴったりなサイズですよと薦めても、最終的に決めるのは、指輪をする人です。

指輪を仕事のたびに抜き差しを頻繁に行う場合、と常時装着する場合では、指輪のサイズを変えることもあります。
着けるのにかかる時間もサイズ感を左右する要因の一つで、汗をかいている指にはなかなかはまらず、きつい感じを抱くものです。むくんでないのに入らない=きついと感じます。
指がかさかさしているとひからびているような状態では、紙の上を走る金属の輪っかのように、何のひっかかりもなく指輪がすっと入ります=ゆるいと感じる、というしくみです。同じ体調で同じような時間帯にも、汗をかくか、乾燥しているかでも、サイズ感は大きく異なります。
チタンリングの方がシルバーリングの質よりさらっとすべすべしています。これもサイズ感を変えます。


血管と連動する指輪サイズ

一番サイズ感を左右するのは血管。毛細血管ではないでしょうか。
体温を外に逃がそうとしたり、時には緊張して血管も縮み、リラックスした日、週末には血管が拡張した状態になります。また月曜日緊張の時間帯が来る、車の運転であったり、スポーツや勝ち負けで緊張したり。血行が良く血圧もあがると指もサイズアップというように、常に人の体調と指輪サイズは連動しています。
目の前の測定値が正しい、前回の号数が間違いということはありません。指輪のサイズは常に一時的な号数でしかなく、常に変わることを前提に決めましょう。むくんでもいいくらい少しゆとりがある。そしてひきしまってもなくしたりしない落ちない号数を選べば良いことになります。

サイズは正しいのに、違うサイズに感じるというサイズ感というのは、ひとそれぞれです。
サイズだけにとらわれずに、サイズ感を尊重した指輪差サイズを心がけてオーダーメイドするのが望ましいと思います。

お風呂上がりに測ったサイズ

指輪のサイズはいつ測ったかの、時間帯によって誤差が生じます

特にお風呂上りのまだぽかぽかした状態で測定すると、からだじゅうの血管が膨張している時なので、サイズは大きく測れてしまいます。

その逆に、冷房で芯まで冷えるような寒い状態で測ると指も細くなっていますので、お風呂上がりのときよりも2号も違う数値が現れることがあります。

むくんでいる状態とは?

むくみが出ているときに測定すると誤差がでるのでむくんでいるときは測定をやめましょうというのもおかしなはなし、どの状態でも自分の指であります。正しく測るというのは、そういったさまざまな状態を許容できる幅をも加味して測られたサイズがベストサイズです。

指輪はきつくなるときもあればゆるくなるときもあるのが当たり前なのですから、その増減に対応できる指輪のサイズでオーダーすれば問題ありません。それには、自分の指のかたちを知ること。
寝起き直後はむくんでいて指輪が食い込む、その時間は測らないのではなく、そうなっても大丈夫なサイズを知っておくのが大事。むちむちした脂肪の多い指はむくみやすいし、骨が出っ張っていればむくむことも少ないのです。体内の水分に左右されやすいひとは、のどが乾いてくる午後、ティーブレイクの時間帯がいちばんひからびている、活動中のサイズ。
そして夜のサイズ、運動直後のサイズ、ふくらんだりひからびたりするその許容範囲の平均値を示すのがだいたい午後3~4時あたりということになりそうです。
靴よりも増減はさらに顕著なのが指輪のサイズなのです。


なぜお風呂上りのサイズなのでしょう。
お風呂に入るときも、結婚指輪をつけっぱなしというひとが普通です。
お風呂に入る度に結婚指輪をはずして、またお風呂からあがったら結婚指輪をはめるのでは指輪だけきれいになりませんね。いつか失くしてしまいます。奥様に内緒で結婚指輪をリピートしたり、ご主人に黙ってもうひとつ同じマリッジリングを作りに行く奥様もおおぜい居られます。

ちなみに温泉に入れる結婚指輪はチタンの材質の指輪だけで、銀はもちろん金も温泉はNGということです。

指輪のサイズと身長体重は関係ない

指輪のサイズは体格に比例しません

身長と体重を目安にサイズは推し量ることができません。

骨格によっては関節が出っ張っているひとは、指は細くても指輪は関節のために号数はふくらみます。

太っていても手足が小さいひともいます。

小柄でも、大工さんや職人さん、格闘技をやっているひとは、手だけすごく分厚く指輪の号数が大きかったりします。

指輪ほどひとによって千差万別なものはありません。
実際によく測ってみましょう。


13年間渋谷でとった統計によれば、
マリッジリングの平均サイズは
女性 7.8号
男性14.5号
男女含めてひとの薬指の平均が13号
になっています 人体寸法データーベース 手指
指輪サイズ研究家 松本恵子

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